世界は1回単一通貨になる。そのときはCO2本位制

金本位制が管理通貨制度から変動相場制へと変貌を遂げ、通貨のおおもととなるようなものを欠いたシステムでここまでやってきた。
その結果として、現代の資本主義社会が生まれ、サブプライム問題を引き起こした。


100年に一度と言われる(ま、グリーンスパンがそう言っただけで、大恐慌から70年ちょっとしかたってないわけですが)この大不況のなかで、次の金融スタンダードは一体どうなるのでしょうか。


たまたま買ったこの本で、おもわぬ「目から鱗」体験をしました。

お金と生き方の学校 (新しい社会のための教科書)

お金と生き方の学校 (新しい社会のための教科書)

ま、正直言って、ドクター苫米地とダンコーガイが出てたので買ってみただけなんですが(汗)。


で、このうち最初に出てくるドクター苫米地の卓抜な見解がこれなわけです。


アメリカドル発行の仕組み

新田:サブプライム・ローン問題を経て、これからのファイナンスの世界的な流れとして、ポイントはどういったあたりでしょう。


苫米地:CO2本位制だね。排出権の取り引きなどを通じていま世界はCO2本位制に流れてる。むかしは金本位制だった。そのときは、世界の通貨発行権を握っている人たちが金をコントロールできなくなったから金本位制はなくなった。ここへきていま、もう1回、世界通貨を統合したいんだよね。そのためには何本位制にするかっていうのがテーマになる。条件は、レアでコントラーラブルなものであること。それはやはりCO2しかない。

CO2本位制!!
誰がそんなこと思いついたでしょうか。
考えてみれば、ドル基軸通貨制の崩壊がいわれる今日、その崩壊後の展開というのは寡聞にして新聞やネット上でもお目にかかれないところへ、こんな意見が飛び出したのです。
いろいろエコノミストの本や記事には目を通していますが、こんな意見のものはありません。


ところで、ここで出てくる「世界の通貨発行権を握っている人たち」というのはドクター苫米地が言うところのR&R(ロスチャイルド、ロックフェラー)でしょう。


ここだけ見れば、眉唾だなーと思われる方もいるでしょう。確かに。
そんな方には(量は多いが)こちらを一読頂きたいと思います。

赤い楯 ロスチャイルドの謎1 (集英社文庫)

赤い楯 ロスチャイルドの謎1 (集英社文庫)

文庫で全4巻もあるけれど、ぜったい面白いのでご一読を。


で、このなかで出てくるのが、ロスチャイルド家による金融界の支配というお話。
これだけ聞くとトンデモだと思うでしょ?
ところが!!これをいくつもの系譜をつなぎ合わせていくことによって論証してしまうのですよ。


それをふまえてみると、このCO2本位制というのが、思わず納得という・・・


ドクター苫米地は、正直、書店で本を見かけても「手に取りにくい系」(笑)だと思うので
食わず嫌いならぬ、読まず嫌いな方がけっこういらっしゃると思います。
でも、それはちょっと損してますよ!
確かに、どの本でも同じようなことを言ってたりはするのですが
その背景に、この人はかなりのインテリ、それも桁外れの、と思わせるものがあります。


わたし個人では、宮台真司速水由紀子サイファ覚醒せよ!―世界の新解読バイブルで出てきたのではじめて読んだのですが
これ↓

洗脳原論

洗脳原論

ただ者ではない、ということは分かります。
それ以来、ぼちぼち読んでいます。


混沌とした21世紀
キミは生き延びることができるか?ガンダム風)