身の丈デビュー?

今、音楽業界で注目と言えばこの方、丸山さんでしょう。
ブログ続くのかな?(失礼)なんて思いながらチェックしてましたが
しっかり更新されていて、コメント欄とかもかなりの盛況のようです。
 
丸山茂雄の音楽予報」
http://d.hatena.ne.jp/marusan55/
 
mF247
http://www.mf247.jp/
 
無料で音楽配信を行い、人気が出たらCD化等を検討
大々的に売り出すという戦略のようです。
 
考えてみれば、誰かはやりそうだったわけですが
やはりそれなりのコネクションのある方が動くと違いますよね(^^;
PodCasting的なマーケティング手法と言えますが
私個人としては、ビジネス云々ではなく
なんといっても、ニッチな音楽ニーズがこれで掘り起こされることに期待しています。
 
で、このエントリのタイトル。
これまで、ミュージシャンになろうとか考える人間は
やはりそれなりの才能と運で、時代の流れに乗るという部分があったわけですが
音楽に対する趣味趣向が多様化して、さらにこういうサービスが出てくると
かなりニッチな市場が開拓されてくるんじゃないか、と思った次第。
CD化までは行けなくとも、というかこれからはそんな必要すらなくて
iTunes Music Storeとかで売れるようになれば、立派に「デビュー」だし。
 
そうすると、これまでのような、流通経費や宣伝広告費が必要なくなるから
当然、デビューさせるということの敷居が低くなる。
となれば、当然これまでだったらデビューなど夢のまた夢といった人の作品が
どんどん「作品」として売り出されるようになる可能性はかなり高い。
インディーズで細々とやっていたようなアーティストよりもさらにニッチな人たちが出てくる。
 
もちろん、それで「食って行けるかどうか」は別問題ではあるけれども
自分の身の丈にあったかたちで、創作物を公開して、対価を得るっていうのは
なかなか革新的なことだと思う。
 
私も大学時代にちょっとギターに手を出した口ですが
そういう人が、ま、一生に1曲くらいまぐれでいい曲ができたとして(笑)
これまでだったら、まず間違いなく埋もれてしまっていたか
運良く注目されたとしても、一発屋で終わったりとかだったのが
その1曲だけでデビューっていうのもあり得ることになる。
 
これまでなら当然継続的に売れる曲を量産できない人間には
(少なくともアルバム1枚は出せるだけの曲を作れないと)
デビューというのは絶対にあり得なかった訳だけど
その掟が崩れて行く、と。
iTunes Music Storeのおかげ(というかiPodのおかげでかな)で
「アルバム」という単位が絶対的なものではなくなってきているから、これからは
「普通の会社員だけど、学生時代に作った曲が1曲だけ販売されてます」
なんてことがおこるんじゃないか。
あながち夢想とはいえなくなってきたと思う。

AppleのGarage Bandとかで適当に作った曲でも
リリースされちゃったりする日が来るのかもしれませんね。