エラいことになってきましたねぇ。Amazonの新サービス

本をページごとにバラ売り
いやぁ、こう来るとは・・・
正直、こういう形では出版社がYESといわないのでは、と思っていたのですが。勝手な思い込みは禁物ですな。やってみなけりゃできるかどうかなんてわからない。まさにその通りですね。
 
ただ、冷静になって考えてみると、このサービスがありがたい人ってそんなにいるのでしょうか?
思うに、学者(市井の学者も含む)がメインのような気がします。
Googleってまぁ、学者集団なわけですし。ただ、これによってこれまで分の悪かった文系のひとが非常に助かり、結果として理系のひとを見返すようになるのでは、なんて妄想を膨らませてしまいますが(笑)まぁ、ないでしょうかね・・・)
だって、小説なんてバラで読めやしませんし。そうなると、いろんな文献を渉猟しながら論文を書くのが仕事の人間にこのサービスが非常にありがたいものだということがわかります。
 
記事にもある通り、これまでは図書館等でコピーしていたものが、いつでもネットさえあれば参照でき、しかも購入した本については追加料金を払うことでどこにいてもPCから全内容を検索したりできるという。これはすごいことですよ。
 
しかも、検索性からいえば、これまでならしっかり読み込まなければどこにどんなことが書いてあるのかわからなかったものが、Amazonで「なか見検索」すればすぐにいくらでも参考文献が出てくる。さらにここへ、そのページ単位での購入が可能となったわけですから、「本」という情報媒体の活用の幅がぐっとこれで広がったわけです。ひょっとすると、グーテンベルク以来の大変革を目の当たりにしているのでは、とも思います(いや誇張ではなく)。
 
Web上に公開されている論文であればググればよかったわけですが、これで出版物にまで「検索」の手が及んだわけです。これによっていわゆる「学者」の閾値がぐっと下がることになりますね。
いままでなら、たくさんの本を購入かもしくは図書館で借り、それをしっかり読み込んで、自分の頭の中で十分そしゃくして、その上で自分のオリジナルを生み出すというプロセスがぐっと効率化され、まず自分の興味に関連のありそうなところを検索で絞り込んだ上で(今までならこの段階である種の「勘」というか経験がものをいうところがあったわけです)、ささっと目を通して重要そうなものは本自体を購入、そうでないものは関連ページのみ購入、それをPC上でコピー&ペーストしながら、並べ替えたりコメントを追加したりしていけば、それだけでかなりものができるのではないでしょうか?
くそー、今の若い奴らは恵まれてる!って愚痴を言ってる暇があったら、自分の興味のあることを極めるように時間を使うべき時が来たってわけですね!やるぞ〜!!!